第一の戦い: 日常の戦いは、パレスチナのテロに対してであり、これは世界中のテレビや新聞の一面などで目にします。 第二の戦い: 執拗な、そして通常は人の目にふれないイスラエルの正統派ユダヤ教組織、内務・宗教省からの迫害の戦いがあります。それを*メシアニック・ジューは、経験しています。(*イスラエルのおよそ1万5000人のメシアニック・ジューの大半は血統においてユダヤ人であると同時に、イスラエル国民でもあります。) ・・・メシアニック・ジューが正統派ユダヤ教組織に対して直面している別のタイプの嫌がらせは、次のことを含みます: 多くの場合、メシアニック・ジューに反対する正統派の組織は次のことをします:
・・・イスラエル内務・宗教省からの嫌がらせ 以前は世俗的(正統派ユダヤ教徒ではありません)だったアブラハム・ポラツ氏はイスラエルの内務省・宗教省大臣として働いていました。彼は次のように述べました。「帰還法に関しては、異教に改宗したユダヤ人は、もはやユダヤ人ではありません。なぜなら、帰還法はユダヤ人にのみ帰国する権利を与えているからです。」 (しかしながら、ポラツ氏は、「改宗者」であることによって不法に市民権を受けることで告発されたユダヤ人市民を援助するため、法的に着手しました。彼は、「3年が経過したなら、私たちはそれ以上ファイルを開くことはしません。そして、彼らがイスラエルに移住した日から3年経過したなら、永住権を「改宗者」に与えます。」と述べました) …アブラハム・ポラツ氏との以下のインタビューは、イスラエルで発行されている主要な、リベラル派(非正統派)新聞に許可を得て掲載したものです。 (編集者注: このインタビューにおける、ポラツ氏の応答は、メシアニック・ジューがイスラエルの内務省・宗教省から経験したことと同様に、しばしば自己矛盾していました。) 質問: ポラツさん、内務・宗教省大臣として、あなたはメシアニック・ジューを認めますか。 答え: 「いいえ、そんなことはありません。 イエスを信じる者はユダヤ人ではありません。 私に何ができるというのでしょうか。 ユダヤ教はイエスを信じません。 それは偶像崇拝であるとさえ考えられています。 私の見解によれば、イエスを信じる人は例外なくクリスチャンです。 しかし、もし明日の朝、私がイエスを信じると決心し、メシアニック・ジューになったとするなら、だれも私の市民権を取り消すことはできないでしょう。人はクリスチャンになることができます。 ところで、彼らは素晴らしい人々ですね。 私は彼らに対して不服はありません。 『ユダヤ人の組織ヤド・レアヒム(イスラエルで非ユダヤ人の影響と戦う正統派ユダヤ教徒の団体)がメシアニック信者を迫害するのは、彼らを宣教師とみなしているからであることは明らかです。ところで、それはそれが個人的な利益のためのものでない限り、宣教師であるということは彼らの権利です。また、彼らは、新約聖書からあらゆる類の話をする権利もあります。そして、あなたがそれを確信しているなら、それもまたあなたの権利です。」 質問:それでは、内務・宗教省にあるメシアニック・ジューのファイルに、正統派ユダヤ教組織、ヤド・レアヒムからの公文書が含まれているのはなぜですか? 答え: 「ぜひ、このことを理解してください。」アブラハム・ポラツ氏は言いました。「任期満了まで 内務・宗教省の世俗的な(非正統派ユダヤ教徒)大臣の地位についていた最後の人は1959年までです。そして、他の世俗的な大臣は1年も任期についてはいませんでした。ラモン氏、1年。バラク氏、1年。私(ポラツ氏)、1年4カ月。まもなく私もいなくなるでしょう。この省は何十年間も宗教者の手にあり、彼らは、オフィスの運営方法、決定、および従業員の態度に影響を与えてきました。その結果、メシアニック・ジューについての情報、消極的な報告は受け入れられるのです。」 質問:従業員ゼエヴ・ベルンさんについてはどう思われますか。彼はメシアニック・ジューでその信仰ゆえにペタチ・ティクバ市の地方自治体によって解雇されました。 答え: 私(ポラツ氏)は、そのことを不当であると思います。その一方で、私は地方自治体を管理していません。それはまるで、正統派ユダヤ教徒が、子どもたち(または、他の人たち)が正統派ユダヤ教徒になるのに影響を及ぼすかもしれないという恐れで解雇させられるかのようなものと同じ状況です。私(ポラツ氏)に言わせれば、人々を正統派ユダヤ教徒にさせるのも、メシアニック宣教師の活動も同じようなものです。 …ここで、ポラツ大臣は、クリスティーナ・ベン・ハイムさんに関する高等裁判所の報告書を受け取ります。その件を一読してから彼は次のように答えました。 答え: 「これは間違っていますね。もし、私たちのどの省の職員がこれをしたかを知っていたら、その人の目をえぐり出していたことでしょう。 この場合、彼女たちを苦しめる理由は何もなかったのです。彼女は(元々)市民権を与えられたのですが、内務省の職員があまりに多くの質問を彼女にし始めました。私の意見では、その職員(また、他の職員も)は、超正統派「シャス党」から、いかに他の者を苦しめるかという方法を学んだ、ということです。内務・宗教省内には、40年余りにわたる正統派党の体制に慣れてしまった職員がいます。これは、彼らの中に、「メシアニック・ジュー」ということばを聞くと、髪の毛が逆立つ*(*衝撃と怒りの態度) 者がいるということです。私はこの反応に慣れています。 (編集者注:報道機関による大公開の後、クリスティーナ・ベン・ハイムさんは完全な市民権を与えられました。) 内務・宗教省によるメシアニック・ジューに対する迫害の事例 1、 クリスティーナ・ベン・ハイムさんのケース: クリスティーナさん(ノルウェー国民)は、キブツ・ベイト・アルファでのボランティアとしてイスラエルに来ました。 目的は、「自分をイスラエル国、ユダヤ民族と同じとする」ためです。(彼女自身のことば) 次に、クリスティーナさんは1年の休暇のためにノルウェーに帰国しました。その後、ヘブライの大学でヘブライ語学ぶために、学生としてイスラエル戻ってきました。在学中、彼女はイスラエル市民、セス・ベン・ハイムさんと出会い、’99年7月に結婚しました。 クリスティーナさんは、ノルウェーの新聞で自分をシオニストとして定義して、親イスラエルのコラムを書き、イスラエル人と結婚しています。そして、彼らの子どもはイスラエル国民です。 「私が自分の在住許可証を取り替えに内務・宗教省へ行ったとき、すべてが始まりました。」と、クリスティーナさんは言いました。 「長い間、何の応答もありませんでしたが、私は家族に会うためビザを必要としていました。内務・宗教省の係りの人は、私の移住許可証が「申請途中」なので私は行って戻ってくることができるといいました。ところが、私がノルウェーから戻ったとき、イスラエルの移民局は、空港で2時間に渡って私に質問し、コンピューターには私に関する情報が全くないと言いました。 最終的に、私自身のイスラエルでの身分に関して言ったことにかかわらず、今回がイスラエルに再入国できる最後の時だろう、と言われ、「最終入国」のスタンプを私のパスポートに押されました。 この試練の後に、クリスティーナさんは内務省から、彼女の夫の市民権を取り消すと彼らが決めたので彼女の問題が起こったのだと言われました。この面接の際、 クリスティーナさんは、自分の個人情報ファイルの中に、ヤド・レハイム組織からの書類があることに気づきました。「私はその書類を読ませてくださいと尋ねましたが、その職員は拒否しました。」と、クリスティーナさんは言いました。 クリスティーナさんが、彼女のイスラエルの市民権のためにイスラエル高等裁判所に告訴すると決めたとき、ガリト・ラビさん(内務省法務部の弁護士)は、クリスティーナさんが活発な宣教師(すなわち、メシアニック・ジュー)であったので彼女の市民権の権利が取り消されたと主張しました。しかしながら、イスラエルで伝道活動を禁止するイスラエル憲法はないので、国はクリスティーナ・ベン・ハイムさんにイスラエル市民権を与えることに同意しました。(彼女の夫の市民権は問題にされないまま残っていました。) 2、アブラハムさん(仮名)のケース: アブラハムさん(米国の銀行の支店長)は、13年前に妻子とともにイスラエルに移住しました。 彼の公然の動機は自分をシオニスト運動家とすることであり、彼は移住直後イスラエルの市民権を得ました。 彼の子どもは、兵役に服して、大学に通い、現在は自由市場で働いています。 2003年8月、帰還法に基づいてイスラエルへ移民してから12年後、アブラハムさんは自宅のファックスに、内務省から手書きの公式文書が送られたのを受け取って驚きました。しかし、職員の署名はなく、すぐさまエルサレムにある内務省事務局へ出頭するようにと書かれていました。 アブラハムさんの対応は、手紙の本質をはっきりさせるために内務省問題に取り組む弁護士をつけることでした。アブラハムさんへの応答: 「私はこれによりあなたに知らせて、あなたのイスラエルでの身分と資格を調査し、確かなものとするために、あなたは私たちのオフィスに招かれていることを、これによってお知らせします。」 アブラハムさんの弁護士の応答:「私の依頼人のイスラエルにおける身分と資格について。彼らは12年前に移住し、合法的に市民権を得て、彼らの子どもたちは皆兵役に服し、彼らの義務を国に対して果たしました。したがって、この家族の身分と資格は議論の対象ではありません。もし、文面上であなたの質問を明らかにしたいのであれば、私の依頼人は喜んですべての質問に適切、かつ、速やかに答えるでしょう。」この回答の後、この家族は再び内務省職員から連絡を受けることは一切ありませんでした。 3、コンピューターの特殊技術者であるゼエヴ・ベルンさんのケース(彼は、名誉毀損運動の犠牲者になりました): ゼエヴ・ベルンさんは、彼の出身地にある学校で4年間働いた後、推薦状と感謝状を受け取りました。 しかし、正統派組織ヤド・レハイムがメシアニック・ジュー社会に属する彼を非難するポスターに彼の名前と写真を配布し始めたとき、彼の世界は一変しました。ゼエヴさんについての手紙が市の高校教育学部責任者宛に送られました。その内容は次のとおりです。 「ゼエヴ・ベルンは過激派宣教団、『リフォーム・バプテスト』のメンバーです。彼はその立場を安易に利用し、子どもや若者に影響を与えることのできる教育機関で、どんな立場に就かせようとも宣教師を雇用することは、非常に深刻な問題として取り扱われるべきです。速やかに、宣教師ゼエヴ・ベルンの雇用を終えるようにお願いします。」 ゼエヴさんは市の教育行政幹部に呼ばれたとき、次のように述べました。「4年間、私は市の教育機関で働き、皆は私に満足していました。私は学校に、私生活や信仰を持ち込んだことは決してありませんでした。自宅で妙な電話がかかり始めたとき、私は、電話をたどり、それが「ヤド・レアヒム」であると発見しました。 また、職場では、メンテナンス管理者が、私がどれくらい危険であるかというあらゆる類のうわさ話があったと私に話しました。しかし、町中で「ユダヤ人よ。気をつけなさい」と見出しのついた自分の写真を見たとき、事態は頂点に達しました。そして子どもたちでさえ、私を危険な犯罪者だとみなしていることを知りました。」 彼の働きぶりをよく知っているゼエヴさんの直属の上司は、高校の校長であるマルガリート・ケデムさんをも含めて彼を援助しに来ました。ケデムさんは次のように書きました。「ベルンさんは特殊な専門技術をもっている素晴らしい働き手です。学校内でコンピューターを促進することへの彼の貢献は大変すばらしく、また、スタッフとの関係も良好です。彼はみんなから多くの好意を得ています。私は、彼が職場に私生活を持ち込んだことはないと認識しています。」 この手紙はゼエヴさんを助けることはありませんでした。 結局、市の最高権威から教育現場で子どもを対象に働いてはならないと通告を受けました。そして、彼は職場から解雇の手紙を受け取りました。 4、正統派組織「ヤド・レアヒム」に対して勝利したビタリー・ラズニツキーさんのケース: 正統派組織がアサフ・ハロフェ病院の責任者に、従業員ビタリー・ラズニツキーさんを解雇するよう要請の手紙を送りました。彼らはこのように述べました。「危険な宣教師であるビタリーは、ユダヤ人を改宗させるため、手術室の病棟勤務員としての自分の立場を利用するかもしれません。」イガル・ハルペリン博士(メディカル・センターの副管理者)はヤド・レハイム組織のアレックス・アートヴスキー氏に次のように返答を送りました。「アサフ・ハロフェ・メディカル・センターはおよそ3,000人を雇用しています。 彼らの信仰に関する限り、私たちの従業員はユダヤ人と同様にイスラム教徒とクリスチャンを含みます。 ユダヤ人従業員の大半は完全に世俗的です。それは、明らかに紛れもなく、彼らが安息日を軽視していることを意味します。あなたがたが提示したラズニツキーさんについてですが、彼は、優秀でプロフェッショナルで勤勉な従業員です。私たちはラズニツキーさんが語った伝道メッセージに関して不平を言った患者を知りません。また、ラズニツキーさんが病院内で伝道活動したことについて、病院の職員はだれも何も不平を言っていません。」 ハルペリン博士は皮肉を込めて自分の手紙をこう結論づけました。「ラズニツキーさんの雇用をやめるように病院に要求するというのは愚かな行為です。あなたは、もし彼が解雇されると彼は伝道活動をするにあたって多くの時間を得る、ということを知るべきです。」 「看護主任と病院の副管理者のミーティングに呼ばれたとき、彼らは私を解雇するつもりであると思いましたが、私は副管理者が世俗的な男性であったことを幸運に思いました。」と、ビタリー・ラズニツキーさんは語りました。「もし、正統派信者が私のケースを左右する立場であったら、その力によってすべてがなされ、私は仕事を首(解雇)にされていたことを疑う余地はありません。」 …以下のインタビューは、メシアニック・ジューを悩ませるヤド・レアヒム組織のスポークスマン、アレックス・アートヴスキー氏となされたものです。 質問:アレックス・アートヴスキーさん、あなたはなぜ優れた勤勉な従業員ビタリー・ラズニツキーさんの解雇を要求するべくアサフ・ハロフェ病院の経営者に近づいたのですか。 答え: 「私たちには、新約聖書について患者と話をする病院の医師と従業員に関する情報があります。この人たちは、患者の弱みにつけこんで、彼らを改宗させようとしています。患者は癒しを求めて医師のところに来て、最後にはイエスを受け入れます。彼らは我が身をかばうすべを全く持っていない患者の弱みにつけこんでいるのです。」 質問:メシアニック・コミュニティーはかなり小さいですね。彼らの何に対して反対するのですか。 答え: 「彼らがイエスを信じるゆえに、ユダヤ教は彼らを糾弾しました。それは法の残忍な破壊をあらわします。彼らが教えている内容は、ショッキングなものです。メシアニック・ジューは若者にコーヒー・ハウスを開放し、キリスト教に改宗させ、洗礼を授けます。結果、私たちの組織は、それらの宣教活動を止めようと試みるのですが、イスラエル警察は私たちのレポートを調査することさえしません。」 質問:なぜ、あなたの組織はゼエヴ・ベルンさんの故郷で中傷のちらしを配布したのですか。 答え: 「私たちは、そのようなものは配布しませんでしたし、それはわたしたちには関係ありません。しかし、私たちはすべてのユダヤ人に対して、それら(メシアニック)の宣教活動を注意するようを呼びかける権利があり、また、それをすることは完全に合法的な活動でもあるのです。彼ら(宣教師)は(イエスを)宣べ伝えています。だれのために、イスラエル国家は建てられましたか。ユダヤ人のため(だけ)に建てられましたのです。」(他宗教に改宗するユダヤ人はもはやユダヤ人ではありません。) 質問:私たちが話題にしているメシアニック信者は、シオニスト(愛国者)です。なぜ、彼らがあなたを悩ませるのですか。 答え: しかし、彼らはユダヤ人ではありません。(ユダヤ人ではない)シオニストがイスラエルに移住することができると、帰還法のどこに書かれていますか。そうですね、確かに彼らは自分たちをシオニストだと主張していますね。シオニストはジンバブエにもいます。 ジンバブエ人はイスラエル市民権を得ることができるでしょうか。メシアニック・ジュー(且つ、すべての非ユダヤ人)はイスラエル国家の存在を危険にさらしています。 質問:あなたは少し誇張していませんか? 答え: 「いいえ。それどころか、彼らは霊的な危険であると同様に、肉体的にも危険なんですよ。 私は、ある人(メシアニック信者)が、ガザでパレスチナ人の子どもを助けるということを耳にしました。彼らはユダヤ人をクリスチャンに変えるので、そのような人々はイスラエルの国民性を保つには危険な存在なのです。 これは(また)ユダヤ人に対する人口統計的な危険でもあります。 ラビ・ドリュクマン氏(正統派)は、メシアニック・ジューが霊的にイスラエル国民を崩壊したがっていること既に述べました。彼らは、ヒットラーが果たしえなかったことをしようとしているのです。ユダヤ人がイエスを信じるとは、どういうことでしょうか。つじつまが合いませんね。肉を食べるベジタリアンのようです。 質問:私たちは、軍の将校であり、イスラエル社会の保存に献身的な教養のある人々(メシアニック)と会いました。 答え: 私は兵役中の人々について問題を提唱しているわけではありませんし、彼らの宗教が何かというのも問題にしていません。しかし、兵役に服しているからといって、その人がきちんとしたユダヤ人市民権をもっていると言えるでしょうか。兵役に服した犯罪者がいたからといって、彼らが立派なユダヤ人であると言えますか。ところで、メシアニック信者は軍隊でもキリスト教の伝道をします。私たちの組織(ヤド・レアヒム)の目的は、メシアニック信者がイスラエルでユダヤ人にしていることを公にすることです。彼らは、麻薬常用者のためのグループもあり、若者をイエスに近づけるために連れてくるよう働いています。私たちのユダヤ人国家に終止符を打たせる、そのような宣教師の働きを認可している私たちの国は愚かです。 質問:それでは、なぜ、宣教活動やイスラエル国家の法を破ったからということで、メシアニック信者が誰一人として有罪判決を受けていないのでしょうか。(イスラエル国家には、信教の自由を保障する法律があります。) 答え: これは、全くの不公平です。警察がそのようなケースをほったらかしにするからです。国家はこの類の犯罪を気にかけないのです。私たち(正統派組織)は、彼らが法を破っていることを証明していますが、警察はほったらかしにしているのです。イスラエルで起こっていることは、本当にひどいことです。
質問:カレブさん、イスラエルでメシアニック・ジューの移民者とその家族が、最低限の権利を得るのを妨げている核心問題は何ですか? 答え: その核心問題は、内務省がメシアニック・ジューの名前をイスラエル国家の安全を脅かす者として「ブラックリスト」に載せているという事実だと思います。しかしながら、その「ブラックリスト」は、本当の安全への脅威に対処するためだけに開始されました。 例えば、イスラエルの市民権を申請するため、イスラエル・アラブ人と結婚することでイスラエルにもぐりこもうとする近隣諸国の外国人などです。 このような安全を脅す理由ゆえに、イスラエル政府は内務省に「業務拒否の規定」と呼ばれる法律を与えました。ですから、例えば、イスラエルへの移民権利の発行などの業務を容疑者に対してさし止めることができるのです。そのような人に対しては、なぜ彼らがイスラエル入国を断られたのか、ビザがおりないのか、イスラエル市民権を取得できないのかなどの情報を内務省は流さないという、同様の規定が設けられました。 カレブ・マイヤーズ氏は続けます。「残念ながら、ここ50年間ほど、内務省を支配してきた超正統派党は、不当に、メシアニック・ジューや、イェシュア(イエス)を救い主として信じていると思われる人には、イスラエルの危険人物であるというレッテルを貼りました。 私は個人的に、そのような差別のケースを25件以上立証してきました。この時点で、市民権組合は、「業務拒否の規定」の合法性の真偽や、また、「ブラックリスト」に載せられた人々が、少なくとも、イスラエルの危険人物だとされるその理由を通知させることについて、高等裁判所へおもむいています。 質問:メシアニック・ジューの名前をブラックリストに載せるために、誰がその情報を内務省へ提供しているのですか。 答え: 私は、それがヤド・レアヒムやレヴ・レアヒムなど、いわゆる正統派の反宣教師組織によって提供されているのではないかと強く疑っています。これらのタイプの組織は、メシアニック信者と思われる人々に関する個人情報も集めようとイスラエル国内、また国外でも時間を費やしています。例えば、アメリカやヨーロッパで社会的地位のあるメシアニック・リーダーの情報を収集し、「ブラックリスト」にその人たちの名前を加えるのを彼らは好みます。(これはたぶん超正統派党が内務省を支配していたときに起きたことであると思われます。) 質問:メシアニック・ジューに対して業務拒否の規定を適用することは本当に合法的ですか。 答え: いいえ。それはイスラエルが調印した国際協定の恥ずべき違反です。例えば、1991年、イスラエルは、1966年の国連の市民権および政治的権利に関する国際盟約を批准しました。) そのような条約は、誰であっても、宗教上の理由で法律によって不当に扱われないことや、平等の保護の差別・拒絶を受けないことを規定しています。また、業務拒否の規定がメシアニック・ジューに適用される場合、それは、人間の尊厳と自由を掲げ、それは宗教に基いて差別されるものではないと宣言するイスラエルの「基本的法規」を押し曲げることになります。その理念は、イスラエルの独立宣言でも言い表されました。それは、イスラエルの法律と政治システムの根本的なものです。 質問:イスラエルの取材記者は、メシアニック・ジューをどのようにとらえていますか。 答え: 世界の大半がそうであるように、イスラエルのニュースメディアはリベラルです。しかし、現在のところ、彼らはメシアニック・ジューをより意識し、「負け犬」、サブカルチャー(下位文化)とみなしています。彼らは、メシアニック・ジューに対して自然な同情心を持っています。というのも、正統派の宗教的文化が威圧的だと知っているからです。そしてメシアニック・ジューを、差別を受けているサブカルチャーとみなしています。今年(2005年)、2件のメシアニック信者への不法な差別について国営テレビで放映されたのと同様に、少なくとも10件の好意的な新聞記事がありました。 現在、イスラエルのニュースメディアはメシアニック・ジューのことを、他人の権利を尊重し、法律を順守する市民、また、兵役に服し、勤勉に働き、税金を納めるすばらしい人たちとして描いています。そして、不法に誰かを改宗させようと強要したりして法廷で訴えられたメシアニック信者は、かつて誰もいないということも知っています。もちろん、正統派の新聞はメシアニック信者について恐ろしいことを宣伝し続けていますが、そのような新聞を読むのはイスラエル人口の5〜10%もいないだろうと私は推測しています。 質問:内務省で真の変化は起こっているのでしょうか。 答え: この2年間、内務大臣が世俗的ユダヤ人であるという大きな進歩の事実があります。また、過去に同省内でメシアニック信者の問題を引き起こした人物、少なくとも2〜3人の主要管理職員の人事移動が行われました。もちろん、これまで長年に渡って正統派によって雇用された数百人の職員がいますし、いまだ力を振るうその下層部の職員の間で、真の変化が見られるには時間がかかるかもしれません。また、数人の新しい管理責任者は私たち(メシアニック・ジュー)に喜んで会い、このような少数派の信仰者も公平に取り扱う意志を表明しているということを、私たちは初めて目にしています。確かに内務省で変化は起こっています。 質問:あなたは、「ブラックリスト」に名前を載せられたメシアニック信者とその家族に、合法的なアドバイスを提供するという非常に重要な仕事をしています。あなたはこれらのケースでどんな進展をみていますか。 答え: 昨年中、私たちは少なくとも6家族のため、市民権を獲得するのに成功した勝訴のケース(ほとんど法廷外)があります。そして、現在、更に約10件に取り組んでいます。 現時点まで、内務省はこれらのケースを法廷外で決着をつけようとしていますが、私はそれで結構です。 シーラ・ソーコラム師からのことば 「メシアニック・ジューの動きがイスラエルで成長する中、私たちはイスラエル市民としての権利を急速に認識し始めました。今日、多くのメシアニック・ジューは軍隊の司令官として働いたり、或いは大学のなかで重要な立場に昇進しています。何人かの信者たちは法律学校に行っています。私はイスラエル社会の将来は、神の御手の中にあり、それは日ごとに明るくなってきていることを確信しています。 一方、誰がユダヤ人で、誰がそうでないかという今まで多く教えられてきたことの前提は同じです。それはイエスはユダヤ人の信仰とはまったく関係がないというものです。それに加えて、全てのユダヤ人たちはキリスト教のイエスに回心しなければ、イスラエルの神に拒絶されるであろうという教えがあります。またある教えはイエスさまの御名そのものをひどく嫌っています。私(シーラ)は人間を下記の二種類に分類していたひとりのカトリックの青年を知っています。 カトリック信者−イエスを信じる人々 ユダヤ人−イエスを信じない人々 というのは、私たちも『そのように教えられてきた』ということの犠牲になりかねないのです。それはかつて、知的なエリートが地球が水平であると教え、いかなる反対意見が提示される討議になっても、人々は、地球が水平だということを信じないということで、古代から迫害されてきたということと同じです。」 マオズ・パートナーの皆様へ
1960年代の後半、あるアメリカ人のメシアニック・ジューがイスラエルを旅し、大勢のユダヤ人と話をしました。後に、彼は悲しげに私に言いました。『イスラエルに住むユダヤ人がイェシュア・マシィア(救い主イエス)を信じるようになるなんて私には信じられません!』 私は即答しました。「もちろん、彼らは信じますよ!聖書の中は、『全てのイスラエル人は救われる』という約束に満ちているじゃないですか!このイスラエルの民が、彼らの土地に帰還して、彼らの神に立ち返るという約束は、旧約聖書の中に何百回も書かれ、新約聖書の中にもその真理は何度も繰り返し確認されています。」(ローマ11:12−26、マタイ23:39、使徒3:18−26) 聖書の中のポイントは、神がイスラエルに二つのことを約束したということです。第一に、神はイスラエルの民を彼らの土地に連れ戻すことです。そして第二に、神が彼らに新しい心を与え、新しい霊を与えるということです。(エゼキエル36:24−27)他にそれ以上の証拠を聞く必要があるでしょうか?神のことばは私にとって十分な証拠です。 1960年代後半、イスラエル人の新生したイスラエル人はほんの一握りしかいませんでした。また私(シーラ)が知る限りでは、全イスラエル国家の中で、成人したユダヤ人の信者はたった一人か、二人でした。その数は、旧約聖書で預言者を通して与えられた救いの約束の成就からはかけ離れたものでした。 しかしながら、今日イスラエルの中に聖霊が力強く動いていることは疑う余地がありません。最近の調査で、今日50のコングリゲーションと、その他に信者の集う家庭集会が50ヶ所あるということが明らかになりました。信者の大半は、ロシア、エチオピア、南北アメリカ、またヨーロッパの移住者ですが、少なく見積もっても2000人の、自分をイェシュアに従う者だと告白する『サブラ』(生粋のイスラエル人)がいます。6月のニュースレターの記事の中に、現在15,000人ものメシヤニック・ジュー信者がイスラエルにいることを記載しています。(エルサレム・イェディオット・アハロノット新聞の記事から) メシアニック・ジューのコングリゲーションにおいて『成長痛』はありますか?はい、人間が成長するときに痛みを覚えるように、ユダヤ人信者のコングリゲーションもまた成長痛を体験しています。例えば: 質問:成長して数が多くなった家庭集会の信者たちは、どのようにして、さらに広い場所で集会を開くために会場などを確保しているのですか? 答え:可能なことですが、とてもお金のかかるステップを踏まなければなりません。200人の大人と90人の子供たちを要するティフェレット・イェシュア・コングリゲーション(アリとシーラ・ソーコラム師が牧会している)が借りているテルアビブにある場所は、もうすでに人が溢れています。しかし、私たちはさらに大きな施設のある建物を借りるために毎月約96万円以上の支払いを用意しなければなりません。(約500人を収容し、それに加えて子供たちや若者たちのスペースを考えた場合、施設の賃借料はその三倍へと膨れ上がります。それは月々約290万円です。 現在、ティフェレト・イェシュア・コングリゲーションは、祈りを通して、神に懇願し、神が私たちに備えている次の施設を探すステップを踏んでいます。『成長』するために、私たちの教会は更に大きな場所を確保せねばなりません。しかし、私たちはこのことが聖霊の力と、イスラエルの信者の大収穫のために、私たちを助けるために呼び出された人々の助けなしには起こりえないことを知っています。 私たちの教会の更なる大きな集会所のための賃借料や光熱費を支払うために、月々25ドル、50ドル、または100ドルを捧げるための投資に協力してくださいませんでしょうか。もし私たちを助けてくだされば、今、月々の献金の誓約をしてください。そうすれば、私たちは、新しい建物を獲得するための賃借料を事前に蓄えることができます。 考えてみてください!もし、イスラエルのイェシュアの御体が、一世代で一握りの信者から15,000人の信者に成長したことを。メシヤの再臨が近づけば近づくほど、私たちはこれらの数が更に巨大に膨れ上がるのを見るようになるでしょう! 私たちは『全てのイスラエルの民が救われる』ことを期待しています!私たちが彼らの救い主であるイェシュアに近づけることができるように助けてください。そして、彼らの名前がいのちの書に書き記されていることを覚えて喜んでください。 主の愛にあって アリ&シーラ・ソーコラム
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