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ニュースレターNo.150

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「東方の博士たちの7つの不思議」
CFNJ聖書学院理事長 ロドルフォ・ガルザ師

 イエス・キリストの誕生は超自然的な不思議な出来事で満ちていました。すべてが創世記3章15節、神が人類を救うために御子を遣わして下さる、という約束の確認を示すものでした。いろいろな超自然的な出来事のうちの一つが、東方の博士たちの霊的な目覚めでした。博士たちは星に導かれ、新しく生まれた王であるイエス・キリストの御顔を拝し、礼拝を捧げたいと願い、はるばるベツレヘムにまで旅をしました。ある学者は、この博士たちはペルシャからやって来たと考えますが、私たちはこの特別な一行は東方の国々(アジア)の初穂(そこにはもちろん!!日本も含まれています!)を預言的に現すものとして考えることもできるのです。東方の博士について7つの不思議なことがあります。

1 神が、東方の博士たちの心を目覚めさせました!

 東方の博士たちは神によって目覚めさせられました。何かが彼らの心をかきたて、彼らはじっとしていることができませんでした。彼らは、星が導く方向へ動かずにはいられませんでした。同じようにして、聖霊はある人または国がイエス様に従うように目覚めさせることができます。聖書は、神がゼルバベルとその国を目覚めさせてご自身の御心を行わせた(ハガイ書1:14)と言っています。ですから、神はまどろんでいる国を目覚めさせ、ご自身を求めさせることができるのです。神の子どもたちは御霊に導かれるのです(ローマ8:14)。18世紀にジョナサン・エドワーズと共にアメリカで起きたように、また19世紀にイギリスではチャールズ・ウェスレーとともに、アメリカではチャールズ・フィニーとともに起きたのとちょうど同じように、日本における大覚醒の時は間近です。神にはご計画があり、ご自身が望まれる人々とともに、ご自身の完璧なタイミングで、完全にその御心をなされます。

2 東方の博士たちは喜んで真理を探し求めました!

 東方の博士たちは探し求めていました。彼らは星を観測していました。彼らの内側の深い部分が、真実を求めてあらゆることを研究させました。彼らにとって星はしるしであり、彼らが見つけ出したいと願っているものに導くものであることを知っていました。真理だけが人生をかける価値のあるものです。真理は人々を自由にします(ヨハネ8:31-32)。  東方の博士たちは自由になるために真理を見つける必要がありました!! 私たちはみな、自分がどこから来たのか、ここで何をしているのか、この人生の後にどこに行くのか、それらの答えを知る必要があるのです。 イエス様は言われました。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。(ヨハネ14:6)」 真理の探究は、重要な試みであり、すべての偽りは崩れ去ります。東方の博士たちは仕掛けられた策略を乗り越えて前進し続け、真理の光が彼らの心に輝き始めてから、真理の顕現である人として来られたイエス・キリストに会うときまで、彼らは暗闇の中にいてもその星に従いました。

3 東方の博士たちは喜んですべてのものを投げ捨てました!

 東方の博士たちには、家族や財産、仕事や夢、自分たち自身の計画がありました。しかし彼らは、まだ知られていない救い主であり、イスラエルの王を見つけ出すために、すべてのものを喜んで投げ捨てました。彼らは異邦人で、ユダヤ人ではなかったにも関わらず、彼ら自身が自らすすんで、この新しく生まれた王に礼拝を捧げたいと願ったのでした。
イエス様がご自身に従うように私たちを召されるとき、代価がかかります。私たちは、すべてのもの、永遠のいのちとイエス様との永遠の交わりを受け取るために、すべてを捨てるよう招かれています。私たちの永遠の報いであるイエス様に比べられるもの、また、持ち続ける価値のあるものはこの世には何もありません。(マルコ10:29-30)

4  東方の博士たちは喜んでイエス様への礼拝を証しました!

 東方の博士たちは、ヘロデ王に会った時も、彼が人間の王であると知っていましたが、その政治的また社会的な地位に恐れを抱きませんでした。彼らは、自分たちがイスラエルの新しい王を礼拝するために遠い国からやって来たことをヘロデ王に大胆に告げました。これは現代の私たちが使う用語で言うなら、政治的に正しいようには思えません。東方の博士たちは、人が何と言うか、人がどう思うかなどという心配をはるかに越えて、自分たちの目的が明確でした。彼らがはるばる長い旅をしてきたのは、人ではなく、イエス様を礼拝する、ただそのためだったのです!

5   東方の博士たちはイエス様を見つけ、非常に喜びました!

 星は、イエス様がいた場所のちょうど真上でとどまり、他のどの場所にもとどまりませんでした。その星はイエス様のもとへ彼らを導いたのです。同じように聖霊も、あなたを他の誰の所でもなく、イエス様だけに導きます! 東方の博士たちは、自分の財産や何年もかけて得た知識のゆえに一時的な喜びを感じたことはあったかもしれません。しかし、その星がイエス様がおられる場所にとどまるのを見たとき、彼らは非常に喜びました!! 救い主・イエス様を見出すよりも大きな喜びを私たちにもたらすものは何もないからです!

6  東方の博士たちは喜んでイエス様に最高のものを捧げました!

 東方の博士たちはイエス様を礼拝するよりも偉大な知恵はないことを理解していました。知恵の最高峰の頂きはイエス様です!! 彼らはこの新しく生まれたばかりの王に特別なプレゼントの数々を持って行きました。この特別な子どものためプレゼントは、何と変わったものでしょう。これらは深い意味のある預言的な贈り物でした。単なるおもちゃなどではなく、神の栄光と力を現す象徴だったのです。神の豊かさのシンボルである「金」、神だけが受けるにふさわしい賛美と礼拝のシンボルとしての「乳香」、そして十字架の死と復活における死に打ち勝った神の力のシンボルの「没薬」、それは腐敗をとめる油注ぎであり、死は彼によってのみ打ち破られることを宣言しています。彼らはすすんで捧げることを喜び、与えることの祝福を大切にしました。これはイエス様を愛する人々に共通するパターンです。彼らは砂嵐や盗賊の真っ只中、これらの贈り物を持ってやってきました。彼らはいつも、これらの贈り物はイスラエルの王イエス様に捧げられるべきものだ、と心を定めていました。
 教会で礼拝のときにイエス様に会う準備をしていくとき、また私たちがミニストリーにおいて主に仕えるために動くとき、この同じ心の態度が私たちの心にもあるべきです。私たちはイエス様に捧げられる個人的な宝物、私の最善、私の豊かさ、私の礼拝、そして多くの人々が救われる為に人々と分かち合う福音を、いつも持っているべきなのです。

7  東方の博士たちは聖霊に導かれていました!

 イエス様と出会った後の東方の博士たちは、御霊によって歩むという新しい次元の生き方をしました。彼らは神様からの導きを夢によって受け取り、エルサレムには戻らずに別な道を通って自分たちの国へと戻りました。彼らは神様の声に敏感でした。そしてそれゆえに彼らは守られ、祝福されたのです。
   私たちは新しい方法で聖霊様に導かれるべきです。今は、神様が世界中に散らされたご自身の民に送ると約束された目覚めの時です(使徒の働き2:17-18)。そして、確かに日本にも神の民がたくさんいます。彼らは眠っている間に神様の声を聞き、導かれるのです。多くの人々が、自分たちの人生における神様の目的を理解し、主のご計画を実現させるために新しい道を歩き始めるでしょう。彼らは敵を打ち破り、ゴールに到達するでしょう。彼らはこの世の神に屈することなく、私たちの主であり救い主であるイエス・キリスト、生ける真の神に仕えるのです。アーメン!


東方の博士


 

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